VistaにおけるVPN接続について

以前書いたもの(http://d.hatena.ne.jp/naoe/20070531)の追記的(続報?)なもの.
L2TPによる接続を試みる.XPの時と同じような設定はVistaにおいても出来ることは出来る.
ただし,色々と設定する場所やタブが微妙に変わっているので戸惑います.
結論から言うと現時点では頑張ってやってみても,L2TPによるVPNは繋がらないっす(相手がCisco ASAシリーズ(VPN3000とかの旧シリーズも含む)).
以下のようなエラーが出る.

エラー789:リモートコンピュータと最初にネゴシエートするときに、セキュリティ層で処理エラーが検出されたため、L2TP 接続に失敗しました。

このご時世,OSの標準機能でVPN接続をすることってメーカとして想定はしているがあんまり考えていないってことか.
CiscoだったらCisco VPN Clientもしくは最近だとASDM単体からのAnyConnect起動,またはWEBインターフェイス+JavaによるAnyConnectの起動によるVPN接続.
JuniperだったらNetworkConnect単体を起動してのVPN接続,またはWebインターフェイス+ActiveX+JavaからのVPN接続.
こんな感じに,専用アプリケーションもしくはVPNの窓口になるWebインターフェイス経由から繋げよということなのだろう.
ユーザからするとJavaさえ入っていればWeb経由でなんでも出来るようになったので一見簡単になったようにも見えるので,
楽といえば楽ですが,Webブラウザに依存する部分があるのは懸念すべき点である.
例えばCiscoの場合はサポートしているWebブラウザは以下の通り.

Microsoft Windows XP with Internet Explorer 6.0 or 7.0, or Firefox 1.5 or 2.0
Microsoft Windows Vista with Internet Explorer 7.0 or Firefox 2.0
Macintosh OS X with Safari 2.0 or Firefox 2.0
Linux with Firefox 1.5 or 2.0

http://www.cisco.com/en/US/docs/security/asa/asa80/configuration/guide/webvpn.html#wp1001578

あとちょっと面白いのが

IPsec VPN サポートはVista 32bit,Mac OS X 10.5(Leopard)までのOSは対応
SSL VPN サポートはVista 32bit-64bit (AnyConnect),★Mac OS XまでのOSは対応
(注: ★safari 2.0までの対応)

という点.
なるほど,Vistaは32bit版と64bit版だと挙動が違うのね・・・.

上述したエラー画面


Windows VistaL2TP/IPsec-based VPN 接続を使って、 Cisco ASA 系列 VPN サーバーに接続できません。

http://support.microsoft.com/kb/942429/ja

非常にタイムリーに議論がされているsecurity-focusのスレッド

http://www.securityfocus.com/archive/105/486332/30/180/threaded
security-basicsにて,どの機種を導入すべきか悩んでいる人が立てたスレ.というかMLです.