先日のエントリ「情報系の研究者が研究・論文執筆をする際に知らなくてはならない事や心構え」をピックアップしてもらいました

ありがたいことで,4403 is written(http://written.4403.biz/)のyocchanさんに取り上げてもらいました.
http://written.4403.biz/archives/2008/05/for-is-researcher.html
トラックバックも頂いていたのですが,ずっとネットから離れていたものでレスポンスが遅くなりました.
すみません.
このエントリを見て,反応があったこともそうですが,自分と研究スタイルに対する姿勢が同じような人がいて嬉しかったです.
特に「研究室では研究をしない」ということを一つの試みとして取り組んでいるスタンスがいいですね.
そうなんです.個人的には一人で出来る作業は個人の時間でやればいいとおもうわけです.
そうではない,その前の部分.
シードっていえばいいでしょうか,研究の種の部分を育む時間っていうのを大切にしてほしいなぁと思うわけです.
そういう時間って一人で考え込むと,ネガティブ方向にいったり,良いアイディアが出なかったりするものなので
おやつの時間に駄弁るくらいの感覚でやって欲しいものです.
で,最近気づいたのは,自分の研究について議論する文化が無いから,Q&A恐怖症な人が増えているのかな?と思うわけです.
あと人の発表に質問しない人とか,質問されると嫌な顔をするとか.
発表を聞いたら質問をするのはむしろ礼儀だと僕は思うわけですよ.
私はあなたの研究に興味を持っています,だから質問しましたっていう感じです.
質問がないと,興味を持ってくれなかったのね.残念,って気持ちになります.
質問が的外れであるかもしれないけど,もしかしたらその質問が研究のいいヒントになりうるのです.
あと良くあるもったいないなぁっていうポイントは,
毎日実装を頑張って,「俺は日々研究している」とか言う人がいますが
実装しましたってのは論文になりませんからね.ちょっと偉そうですが,「ふぅーん,すごいねぇ」って感じです.
そういう人に限って自信家だったり,特定の人工言語だけにぞっこんだったり.
手段が目的化している事が多いです.
何のために評価実験をするのかを良く考えていただきたいものです.
とまぁ,研究指導は難しいなぁと思うわけです.
ということで,
多くの人との共有を目的に公開したわけですので,
あのような資料でよければどんどん使っていただきたいと思います.
よろしくお願いいたします!